【終】ドコモ光ミニの注意点|プロバイダ・高額な解約金が発生する場合も

「ドコモ光ミニのメリット・デメリットは?」「固定電話を利用する人におすすめって本当?」など、ドコモ光ミニについて気になっていませんか?

詳しく調べた結果、ドコモ光ミニは、ドコモ光でインターネット不要になった人がドコモ光電話やテレビオプションを残すためのプランです。

ほとんどインターネットを使わない場合は、定額プランよりお得になるのも事実ですが、そんなに安くなりません。また、注意点も多いです。

このページでは、光回線の販売経験もある私が、以下の流れで『ドコモ光ミニ』について解説していきます。

・ドコモ光ミニのメリットとおすすめの人
・ドコモ光ミニの7つの注意点
・ドコモ光ミニでよくある質問

最後まで読むと、ドコモ光ミニがあなたにとってベストなプランなのかが分かるので、是非参考にしてください。

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

ドコモ光ミニとは?

『ドコモ光ミニ』は、インターネットの使用量によって、月額料金が変わるプラン。

インターネットをあまり使わないと料金が安く、たくさん使ったとしても料金に上限があるのが特徴です。

1年のうち数回上限額で、ほぼ最安料金というケースなら、ドコモ光ミニの方はお得ですが、それなりにインターネットを使うと定額プランの方が安くなるので注意が必要です。

その他ドコモ光ミニは、月額料金以外にも他のプランと違う点が多数あるので、契約前には必ず確認しておきましょう。

ドコモ光ミニのメリットとおすすめの人

結論からいうと、ドコモ光ミニはインターネットをお得に利用するためのプランではありません。

ドコモ光ミニのメリットは次の2つ。

1.ドコモ光の利用なしで固定電話やテレビの契約が残せる
2.事務所の固定電話が安く使える

ドコモ光ミニは、公式サイトをみるとインターネットをあまり使わないと安いのプランのような書き方をしていますが、実は、インターネット利用なしの人向けなんです。

そのため、本当のおすすめはインターネットをまったく使わない人です。ドコモ光にお問い合わせした際に教えてもらいました。

それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

1.ドコモ光の利用なしで固定電話やテレビの契約が残せる

どんな人がドコモ光ミニを利用しているかというと、もともとドコモ光で電話やテレビもセットで契約していた家庭です。

子どもが一人暮らしを始めたなどの理由で、インターネットを使わなくなった家庭が固定電話とテレビを残すための救済措置がドコモ光ミニ。

一般的に光回線では、光電話やテレビだけの契約はできませんからね。

ただし、一般家庭の場合、固定電話の『ドコモ光電話』のみを利用する場合はNTTの加入電話を契約した方が安くなります。

(オペレーターの方も普通にNTTと直接契約した方がいいですよと案内してくれました)

また、新規でドコモ光ミニを契約する場合は、工事費などの初期費用がかかるので、注意してください。

プラン変更でドコモ光ミニにする人が多いためか、工事費無料キャンペーンの対象外になっています。

ドコモ光電話とNTT加入電話・ライトプランの料金比較はこのあとします。

2.事務所の固定電話が安く使える

次にドコモ光ミニがお得になるのは、以下の口コミのように事務所で固定電話を安く使いたいケースです。

では、『ドコモ光電話』とNTT加入電話・ライトプランの料金を確認していきましょう。

ドコモ光ミニ+ドコモ光電話を契約する場合、事務所ならドコモ光セット割を含めるとお得になる可能性が高いです。

しかし、一般家庭は、NTT加入電話・ライトプランの月額料金が安いので、おすすめしません。

 ドコモ光電話
+ドコモ光ミニ
NTT加入電話
ライトプラン
月額料金
(東日本エリア)
事務/
住宅
事務用住宅用
3,490円2,805円
~3,025円
1,870円
~2,145円
通話料市内/3分日本全国
8.8円
9.35円
県内市外/3分22円~44円
県外/3分22円~80円
携帯電話宛/1分17.6円
その他ドコモ光セット割
-550円
--

「インターネット利用がない人向けでも定額プランより安くなるんじゃないの?」と気になる方もいると思うので、インターネット利用する場合についても調査しました。

引き続き見ていきましょう。

ドコモ光ミニの7つの注意点

ドコモ光ミニは、インターネット利用にあまりお得ではないのでおすすめしません。しかし、それでも検討したいという人は、次の7つの注意点をよく確認してください。

1.マンションプランはない
2.プロバイダ料金は別途発生する
3.データ使用量が多いと高くなる
4.工事費無料キャンペーンの対象外
5.最大速度が遅い(100Mbpsまで)
6.解約時の違約金にも注意
7.スマホセット割の割引額・対象者が少ない

youtube動画を10分見ただけでも追加料金が発生しますし、インターネットを使わなくても月額料金がかかりまます。それならいっそ、他のサービスの方がコスパが良いと思います。

インターネットを少しは使うという前提なら、個人的には以下の方法がおすすめです。

・『モバイルWi-Fi+povoのSIM』で必要に応じてデータをトッピングする
・ドコモ光セット割を諦めて、データ使用量に応じて安い『BB.excite光Fit』を検討する

それでは、一つずつ順に注意点を解説していきます。

1.マンションプランはない

ドコモ光ミニは、戸建てプランのみです。マンション向けプランはありません。

マンションの低層階だと、戸建プランでも対応してもらえることもあります。しかし、ドコモ光ミニでは、そこまでするメリットがないのでおすすめしません。

その理由は次の2つです。

①プロバイダ料金を含めると他の安い光回線の方がお得か、同額くらいになる
②スマホのセット割を複数のスマホに適用させるなら、ドコモ光タイプAのマンションの方がお得

『BB.excite光Fit』なら、マンション向けのプランでデータ使用量ごとに料金が段階性になっているので、チェックしてみてください。

この後、料金やセット割など細かく見ていきます。

2.プロバイダ料金は別途発生する

ミニの月額料金は、プロバイダ料金が含まれていません。なので以下の料金表に、プロバイダの月額料金が加わります。

プロバイダの相場はだいたい1,000円/月前後なので、安くても合計4,000円/月位を見込んでおきましょう。

 月額料金データ使用量
基本使用料2,940円200MBまで
追加料金+33円/10MB1,200MBまで
10MBごとに
上限額6,270円1,200MB以上

プロバイダの具体的な料金が気になる方は、以下を参考にしてくださいね。

【例】
・GMOとくとくBB:836円(戸建て)
・OCN:1,210円(戸建て)
・BB.エキサイト:550円
※接続方式によっては770円

プロバイダは別で契約する

契約するプロバイダは、自分で別途契約します。

ドコモ光公式サイトには、ドコモnetは契約できない旨は書いてありますが、ドコモ光ミニに対応してくれるプロバイダ一覧や案内はありません。

自分でプロバイダに問い合わせ・申し込みが必要になるので忘れないように注意しましょう。

ドコモ光ミニにおすすめのプロバイダは?

インターネットをそんなに使わないから費用を抑えたい人には、BB.エキサイトの550円/月のPPPoE接続プランがおすすめです。

理由は、
・他社と比較しても安い
・違約金や最低利用期間がない

※キャンペーンを利用した場合は、最低利用期間が発生

770円/月のプランは、次世代の通信方式を使ったプランで速度が速くて安定しやすい特徴があります。

ただ、550円/月のプランで「ネットが繋がらない」「速度が遅い」と感じてから、プランを変更してもいいと思います。

実際にはプラン変更ではなく、550円のプランを解約して、770円のプランを申し込みします。再度、申し込みしても1時間~24時間でインターネットに接続できるようになります。

ただし、ルーターはないので自分で用意します。770円のプランを利用する場合は、『transix対応』のルーターが必要になるので、この点には注意しましょう。

3.データ使用量が多いと高くなる

ドコモ光ミニは、データ使用量が200MBまでなら割安になりますが、多いと割高になります。

データ使用量が200MBに収まらなければ、10MBごとに33円加算されます。上限に達すると7,300円くらいになります。(プロバイダが1,000円の場合)

ここで、200MBの目安を確認しておきましょう。

・youtubeの動画なら10分位
・LINEの音声通話は約11時間、ビデオ通話は約40分
・webの閲覧なら200ページ位

データの使い方によってはあっという間に高くなる可能性もあるので、注意しましょう。

ドコモ光ミニ以外の他の選択肢も考えてみたので、以下参考にしてみてくださいね。

【例】
①スマホをデータ使用量の多いプランに変更する
②モバイルWi-Fi(SIMフリー端末)+povoで必要な時にデータを買う
③ドコモ光にこだわらず、他の安い光回線にする

ドコモ光ミニが割安なのはデータ使用量いくらまで?

「ドコモ光ミニが割安なのはデータ使用量いくらまで?」「タイプAがお得になるのはデータ使用量いくらから?」など、ボーダーラインが気になっている人もいるかもしれません。

ということで、ドコモ光ミニ+1,000円/月のプロバイダを想定して、プロバイダ込みの定額プラン『タイプA』との料金を比較してみました。

結果、ドコモ光ミニが割安なのは、データ使用量が730MBまで。740MB以上になるとタイプAがお得になりました。

ミニ
+プロバイダ
(1,000円の場合)
タイプA
200MBまで3,940円5,720円
730MBまで5,689円
740MBまで5,722円
1,200MB以上7,270円

※10MB未満の通信量は、10MBに切り上げになります。

毎月合計40分は動画を見るとか、740MB以上になる可能性があるなら絶対にタイプAの方がおすすめです。

ただ、ほとんどの月は200MB~300MBで間に合う。年1回くらい上限までデータを使っちゃうとかだったら、ドコモ光ミニでも安くなります。

月単位だけでなく、1年間のインターネットの使い方も確認してみてください。

4.工事費無料キャンペーンの対象外

ドコモ光ミニは、工事費無料キャンペーンの対象外のため、初期費用が高いので注意してください。

また、契約事務手数料と合わせると以下の通りです。

・工事費:19,800円
・契約事務手数料:3,300円

合計:23,100円

※建物の設備やオプションによって料金は変わります。

dポイントプレゼントキャンペーンも対象外

ドコモ光では工事費無料キャンペーンの他に、dポイント10,000ptプレゼントなども実施しています。

しかし、対象はドコモ光1ギガのプランなので、ドコモ光ミニは対象外です。

ただし、『NNコミュニケーションズ』や『ネットナビ』といったネット代理店から申し込みすると、代理店限定のキャッシュバックがもらえる可能性があります。

5.最大速度が遅い(100Mbpsまで)

ドコモ光ミニの最大速度は100Mbps。

定額プラン『タイプA・B』は最大速度が1Gbps(1,000Mbps)なので、10分の1の速度です。

とはいっても、インターネットをたくさん使う人でなければ問題ないと思います。ネット利用には30Mbpsくらいあれば十分です。

ただ、速度は環境や機器によっても左右するため、ある程度性能の良いルーターを使ったり、『IPv6接続』という通信方式に対応したプロバイダにすると安心です。

6.解約時の違約金にも注意!

ドコモ光ミニを解約するときには、ドコモ光とプロバイダのそれぞれで解約手続きが必要です。

その際、違約金もそれぞれで発生する可能性もあります。

・ドコモ光ミニの違約金
 ┗2,970円(2022年6月30日以前に契約した人は14,300円)
 ※2年ごとの24ヵ月目~26月目解約したら0円

・プロバイダの違約金
【例】
・GMOとくとくBB:無料
※キャンペーンによっては最低利用期間・違約金が発生

・BB.エキサイト:無料
※キャンペーンによっては最低利用期間・違約金が発生

・OCN:1,100円の違約金
※さらに、2年以内に解約したら+5,000円で合計6,100円

具体的に違約金を試算すると、【ドコモ光ミニ+OCN】を契約してから1年で解約した場合は、以下のようになります。

2,970円+6,100円=9,070円 

結構高くなります。

また、契約先が2か所になるため、申し込みや解約手続きなどの手間も増えます。

もし、プロバイダの解約を忘れてしまってもそのまま請求されてしまうので、注意しましょう。

7.スマホセット割の割引額・対象者が少ない

ドコモ光ミニで、ドコモのスマホが割引になる『ドコモ光セット割』を適用させる際には、以下の2つの注意点があります。

・割引額は最大550円
・割引対象は契約者のみ

割引額は、スマホのプランによって以下のようになります。

スマホプランドコモ光ミニドコモ光
タイプA・B
5Gギガホ
プレミア
550円1,100円
5Gギガホ
ギガホ
プレミア
ギガホ
5Gギガライト/
ギガライト
~7GB550円1,100円
~5GB550円1,100円
~3GB220円550円
~1GB--

定額プランの『タイプA・B』は、三親等以内の家族で最大20回線までドコモ光セット割が適用されますが、ドコモ光ミニは、契約者本人のドコモのスマホしか割引されません。しかも半額です。

ドコモ光セット割のお得さは、ぐーんと下がるの覚えておきましょう。

※旧プラン『ウルトラシェアパック』『ウルトラデータパック』『ベーシックシェアパック』は550円、『ベーシックパック』は5GB以上が550円、~3GBは220円、~1GBは110円割引です。

ドコモ光ミニでよくある質問

ドコモ光ミニに関して、よくある以下の質問をまとめました。

・ドコモ光ミニのプラン変更について
・ドコモ光ミニの利用データ量はどこで確認するの?
・ドコモ光ミニのルーターはどうしたらいい?
・ドコモ光ミニで契約できないオプションは?

疑問がある方は、ここで解消しましょう。

ドコモ光ミニのプラン変更について

『ドコモ光ミニ』と『タイプA・B』などの間でプラン変更する際は、工事費2,200円がかかります。

そして、『タイプA・B』から『ドコモ光ミニ』にプラン変更する際は、プロバイダ変更手数料3,300円が別途かかります。

『ドコモ光ミニ』から『タイプA・B』に変更するときは、プロバイダ変更手数料はかかりません。

※工事は、ドコモ光電話やドコモ光テレビなどの利用環境によっては派遣工事になり、費用が変わる可能性があります。

詳細は、ドコモ光に確認しましょう。

ドコモ光ミニの利用データ量はどこで確認するの?

ドコモ光ミニの利用データ量の確認方法は2つあります。

①請求内訳
②NTT東日本・西日本のホームページ

NTT東日本・西日本のホームページで確認する際は、契約するドコモ光回線以外からは確認できないので注意してください。

また、ドコモ光の契約IDとアクセスキーが必要になります。

【NTT東日本エリア】
https://flets.com/next/square/connect/

【NTT西日本エリア】
・IPv6利用:https://www.flets-west.jp
・IPv4利用:https://www.v4flets-west.jp

※『IPv6』『IPv4』利用は、契約するプロバイダによって変わります。

200MB超過分の請求について

200MB超過分の通信料は、利用した月の翌々月の請求なります。

請求についておかしいな…?と感じた場合は、2ヶ月前のデータ使用量が多かった可能性があります。

タイミングに少し差があるので注意しましょう。

ドコモ光ミニのルーターはどうしたらいい?

基本的には、自分で市販のルーターを用意することになります。

光回線+プロバイダがセットの定額プランだと、プロバイダからの無料レンタルできることが多いですが、ドコモ光ミニのように単独で契約する場合は、レンタル対象外になることが多いです。

ドコモ光からルーターをレンタルすることもできますが、月額料金がかかるので長期的にみたらお得ではありません。

ドコモ光ミニで契約できないオプションは?

ドコモ光ミニだと、契約できないオプションが『ひかりTV』です。

冒頭でお伝えした『ドコモ光電話』はもちろん、『ドコモ光テレビオプション』は契約できます。

まとめ

ドコモ光ミニのメリット・注意点を見てきましたが、いかがでしょうか?

少しだけ使うインターネット安くしたいという目的なら、ドコモ光ミニは適していません。

あくまで、ドコモ光を契約中でインターネットを使わなくなった向けです。

いっそスマホだけでインターネットを利用したり、ドコモ光セット割もいらない人は他社の安い光回線にするか、モバイルルーターで補う方がコスパ的にはお得です。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです。