関西電力「なっトクパック」は一人暮らしにお得?まとめるメリットと注意点を解説

関西電力の『なっトクパック』について「関電で電気ガスまとめるってどうなの?」「一人暮らしにも安い?」「他の新電力、大阪ガスと比べて高くないの?」と気になっていませんか?

結論、『なっトクパック』は他の新電力と比較した結果、基本的には関西エリアの一人暮らしに料金・特典ともに高水準のお得さですが、電気の使い方によってはセットにしない方がお得なケースがあることも分かりました。

このページでは、3年以上多くの新電力を調査してきた私が、下記の流れで利用者の評判・口コミも交えながら、関西電力『なっトクパック』の料金とサービスのメリット・注意点を解説していきます。

・関電『なっトクパック』とは?
・関電『なっトクパック』が一人暮らしにおすすめの2つのメリット
・一人暮らしで関電『なっトクパック』を契約する時の2つの注意点
・関電『なっトクパック』の申し込み~利用開始までの流れ
・関電『なっトクパック』への切り替えでよくある5つの質問

読み終わった頃には、『なっトクパック』を契約するべきかが分かるので、ぜひ参考にしてください。

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関電『なっトクパック』とは?

『なっトクパック』とは、関西電力の電気メニューの『なっトクでんき』とガスメニューの『なっトクプラン』をセットにした料金プランです。

従来からある『従量電灯A』と大阪ガスの『一般料金』より安い電気とガスを利用でき、ポイント特典もついてきます。

総じて言えば、『なっトクパック』はどの一人暮らしにおすすめですが、注意点としては、電気の使い方次第では他の新電力を契約した方がお得になる可能性もあります。

関西電力『なっトクパック』がおすすめの一人暮らしをまとめると、以下のようになります。

おすすめの人
◎電気とガスをまとめて安くしたい人
◎安いだけでなくポイントも欲しい人

注意な人
△電気使用量が毎月多い人
△電気を使う時間が決まっている人

それでは、『なっトクパック』のメリットや注意点の詳細を利用者の口コミと共に解説していきます。

関電『なっトクパック』が一人暮らしにおすすめの2つのメリット

関電『なっトクパック』が一人暮らしおすすめのメリットは2つあります。

1.電気もガスもそれぞれ安い
2.ポイントが毎月もらえる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.電気もガスもそれぞれ安い

結論、『なっトクパック』は、以下の理由から電気もガスも安くなります。

・関電『なっトクでんき』はまずますの安さ
・関電ガス『なっトクプラン』はトップクラスの安さ

それぞれの料金を詳しく確認していきます。

関電『なっトクでんき』はまずますの安さ◎

関電『なっトクでんき』は、他の安い新電力と比較すると大きく劣ることもなく、まずまずの安さと言えます。

関西少なめ
100kWh
平均
150kWh
多め
240kWh
関西電力
(従量電灯)
2,067円3,244円5,558円
リミックスでんき1,963円3,082円5,279円
シン・エナジー1,988円3,099円5,244円
関電
(なっトクでんき)
2,011円3,140円5,309円
大阪ガス
(ベースプランA-G)
2,011円3,164円5,405円
そらエネでんき2,185円3,185円5,370円
あしたでんき2,200円3,300円5,280円

『なっトクでんき』をこれまでの『従量電灯A』と比較すると、使用量に関わらず安くなっています。

また、『なっトクでんき』より安い電気はありますが、この表では安い電力会社を厳選しているため、業界全体で言えば安い部類に入ります。

上位の電力との差は数十円ですし、関電の強みでもある安心感が欲しい人には気にならない程度でしょう。

さらに、『なっトクパック』では『セット割』や『ポイント』などもあり、もっとお得になりますが上位2社はそこまでの特典はありません。

この後、詳しく『セット割』や『ポイント』も解説していきます。

関電ガス『なっトクプラン』はトップクラスの安さ◎◎

ガスメニューの『なっトクプラン』は、他のガスと比べても非常に安いです。

 平均
10㎥
関電ガス
(なっトクプラン)
2,346円
大阪ガス
(一般料金)
2,507円
コープガス2,798円
大阪ガス
(もっと割)
2,885円

関電ガスは、使用量が少なくても安くなるような料金に設定されています。

この表以外でも、関電ガスほど安くなるガスはなく、中には解約金が発生するケースもありました。

関電ガスには解約金もありませんし、安心して安くできるので1番おすすめです。

また、この表は電気とのセット割引きを抜いた料金で、割引を適用するとさらに安くなります。

続きも確認しましょう。

セット割でガスがさらにお得に!

『なっトクパック』は、電気とガスの『セット割』があるのでさらに安くなります。

セット割の内容
⇒ガス料金から3%オフ

【例:ガス料金1,000円の場合の割引額】
30円

この割引額だけで見ると物足りない気もしますが、そもそもガス料金が安いので、個人的にはおまけ程度でも十分かなと思います。

電気ガスを『なっトクパック』でまとめた場合の合計料金を見てみましょう。

 電気平均
150kWh
ガス平均
10㎥
合計
関電(従量電灯)
大阪ガス
3,244円2,507円5,751円
なっトクパック3,140円2,275円5,415円
リミックスでんき
大阪ガス
3,082円2,507円5,589円
シン・エナジー
大阪ガス
3,099円2,507円5,606円
そらエネでんき
大阪ガス
3,185円2,507円5,692円
あしたでんき
大阪ガス
3,300円2,507円5,807円

  
『なっトクパック』の電気だけ見ると他社が安いケースもありますが、電気+ガスを合計でみるとトップで安くなっています。

仮に、冬の電気とガスの使用量がそれぞれ倍に増えたとしても、『なっトクパック』は上位の安さです。

逆に使用量が少なくても『なっトクパック』はお得なので、一人暮らし全体におすすめできます。

評判・口コミでは、他の人から見ても『なっトクパック』の安さは高評価されています。

さらに、料金以外にもお得な特典があるので、見ていきましょう。

料金詳細を知りたい方は以下の公式サイトから確認できます。

\初期費用・解約金無料!/

2.ポイントが毎月もらえる

『なっトクパック』は、月の電気代、ガス代ごとに関電独自のポイント『はぴeポイント』が付与されます。

ポイント付与のメリットは主に3つあります。

①還元率が高い
②使い道も多い
③ポイントを増やすことも可能

それぞれ詳しく確認しましょう。

※『従量電灯A』はポイント対象外です

①還元率が高い

関電の『なっトクパック』のポイントサービスは、他の電力と比較しても還元率が良いと言えます。

電気とガスそれぞれ以下の還元率でポイントがもらえます。

電気:1,000円=8pt
ガス:1,000円=5pt

次に他社と比較してみましょう。

下記の比較は電気のポイントのみです。

 もらえるポイント還元率3,800円の
獲得ポイント
関電
『なっトクでんき』
はぴeポイント1,000円
=8pt
24pt /月
288pt /年
楽天でんき楽天ポイント200円
=1pt
19pt /月
228pt /年
シン・エナジーJALマイル
ENEOSでんきTポイント
まちエネPonta1,000円
=10pt
30pt /月
360pt /年

この表の中で、関電以外にガスを提供している電力はありません。

なので、関電のように電気とガスをセットで契約できて、それぞれでポイントがもらえるケースは珍しいです。

これまで解説したように料金も安く、ポイントも多いのはお得度としてはかなり高めと言えます。

もちろん、ポイントをもらえるだけではお得は言えませんが、『なっトクパック』のポイントは使い道にもメリットがあります。

②使い道も多い

はぴeポイントは、以下のような使い道があります。

・電気代、ガス代の支払い
・他社のポイントと交換する
・アイテムと交換する(キッチン用品、グルメなど500種類以上)

電気代やガス代の支払いには、JALマイルやTポイントも利用可能です。

・はぴeポイント 最低100pt=100円分
・Tポイント 最低100pt=100円分
・JALマイル 最低3,000マイル=1,500円分
(JALマイル 10,000マイル=10,000円分)

ポイント払いしたい時は、マイページから手続きしましょう。

また、はぴeポイントは以下のようなポイントに交換できます。

・楽天ポイント 
・Tポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・WAON
・JALマイル
・ANAマイルなど

他にも提携ポイントは豊富にあるので、詳細は公式サイトで確認してくださいね。

利用者の口コミを見ると、人によってはポイントを上手く使うことで実質0円にしているようです。

ポイントでかなりお得にできることが分かりましたが、注意点もあるのでチェックしましょう。

ポイント交換の際はレートと交換単位に注意!

他社とのポイント交換の際、還元率と交換単位がポイントごとに違うので注意が必要です。

以下の例をご覧ください。

・はぴeポイント100pt ⇒ Tポイント100pt
・はぴeポイント1,000pt ⇒ 楽天ポイント600pt
・はぴeポイント500pt ⇒ Pontaポイント400pt
・はぴeポイント3,000pt ⇒ ANAマイル1,500pt

Tポイントは等価交換ですが、その他のポイントはレートが少し下がります。

そして、それぞれ最低利用ポイントも違うので、必ず確認しましょう。

また、ポイント交換完了までの期間に関しても、楽天ポイントなら約2営業日後、ANAマイルなら約1ヵ月~2ヵ月など幅があるので注意してくださいね。

口コミを見ると、1pt=1円で使える料金の支払いやレートが下がらないTポイントへの交換が人気のようです。

③ポイントを増やすことも可能

はぴeポイントは、料金以外でポイントを増やす機会もあります。

・マイページのスロットでポイントを増やす(1日最大4回まで可能)
・毎月のビンゴ企画に参加する
など

その他、エアコン、テレビなど利用中の家電や家族構成、間取りなどを登録することでもポイントが貯まります。


(引用:関西電力公式サイトより)

利用者の評判を調べると、スロットでたくさんポイントが貯まると喜ぶ口コミが多くありました。

お得な使い道があって、さらにお手軽にポイントを獲得できる点はメリットの一つでしょう。

一人暮らしで関電『なっトクパック』を契約する時の2つの注意点

一人暮らしで関電の『なっトクパック』を検討する際の注意点が以下の2つです。

1.電気使用量が多いと電気ガスをセットにしない方がお得のケースも…
2.電気を使う時間帯に偏りがあると他社が安い可能性がある

基本的には、関西電力エリアの一人暮らしに『なっトクパック』はおすすめですが、上記に該当する場合は他社の方が満足できる可能性があります。

それぞれ詳細を解説していきます。

1.電気使用量が多いと電気ガスをセットにしない方がお得のケースも…

電気使用量が多い人は『なっトクパック』でセットにせず、関電ガスだけ契約する方がお得になるケースがあります。

実際に料金を検証しましょう。

 電気多め
240kWh
ガス平均
10㎥
合計
関電(従量電灯)
大阪ガス
5,558円2,507円8,065円
そらエネでんき
関電ガス
4,985円2,346円7,331円
なっトクパック5,309円2,275円7,584円
シン・エナジー
関電ガス
5,244円2,346円7,590円
リミックスでんき
関電ガス
5,279円2,346円7,625円
あしたでんき
関電ガス
5,280円2,346円7,626円

  
上記のように使用量多めケースでは『なっトクパック』は2番目の安さですが、トップとは約250円/月の差です。

例えば、これが冬だけとか一時的であった場合、そんなに大きな差ではありませんし、『なっトクパック』の方が安い可能性もあります。

ただし、在宅ワークなど、電気使用量が常に多めの人だった場合、年間なら約3,000円の差になるので、注意しましょう。

2.電気を使う時間帯に偏りがあると他社が安い可能性がある

電気を使う時間によっては、時間帯に特化した料金プランの方が安い可能性があります。

例えば、在宅ワークでお昼に電気をよく使うケースで考えてみましょう。

関電
なっトクでんき
シン・エナジー
昼フィットプラン
最低料金285.00円最低料金304.41円
~120kWh20.31円平日9時~18時18.38円
~300kWh24.10円平日8時~9時、
18時~22時、
休日8時~22時
21.85円
301kWh~27.80円毎日22時~翌日8時20.03円

『なっトクでんき』の最低料金の方が安いですが、例えば、お昼の時間帯に電子レンジを17分/月使えば、双方が同じくらいの料金になります。

さらに、お昼の時間をメインに電気を使うなら、『なっトクパック』より安くなる可能性があります。

また、使用量が多めの人が『なっトクパック』を使うと単価は段階的に高くなりますが、生活リズムによっては単価を抑えることができます。

もっと安くならないかな…?と思っている方は、時間帯にも注目してみてください。

※夜の時間帯に安くなるプランもあります
シン・エナジーは一人暮らしにおすすめ?メリット・注意点を細かく解説

関電『なっトクパック』の申し込み~利用開始までの流れ

電力の切り替え手続きはとても簡単です。

必要なものを準備すれば5分くらいで手続きできるので、空いた時間に申し込みできます。

また、契約中の電力会社への解約手続きは、関西電力が対応するので申し込みするだけで大丈夫です。

申し込みから利用開始までは以下の3つのステップになります。

1.検針票を準備
2.申し込み
3.利用開始

準備するもの~利用開始までの流れを確認していきましょう。

\申し込みページはこちら!/

1.検針票を準備

『なっトクパック』を申し込む際には、電気・ガス両方の検針票を準備します。

検針票が見つからない場合は、以下の情報をマイページか電話で問い合わせしましょう。

【電気】
・お客様番号
・供給地点特定番号

【ガス】
・ご使用番号
・供給地点特定番号

2.申し込み

電話でも申し込みできますが、web申し込みがスムーズです。

検針票の必要な項目、個人情報などを入力します。

申し込み完了後は、登録したメールアドレスに完了のお知らせが届きます。

3.利用開始

申し込みから最初の検針日から切替完了になります。

1ヵ月~2ヵ月を目安に待つだけで大丈夫です。

また、「ご契約内容に関するお知らせ」はガス契約の手続きが先行するため、先にガスのが届き、後から電気の分が届きます。

関電『なっトクパック』への切り替えでよくある5つの質問

最後に、『なっトクパック』への切り替えでよくある質問を5つの項目にまとめました。

疑問がある方は申し込み前に解消しましょう。

1.初期費用、解約金は無料?
2.マンションやアパートなど賃貸物件でも申し込みできる?
3.料金が高騰するリスクはない?
4.関電ガス単独の契約でもポイントはもらえる?
5.関西電力と大阪ガス、一人暮らしがまとめるならどっちが安い?

それぞれ確認していきましょう。

1.初期費用、解約金は無料?

契約金や手数料などの初期費用、解約違約金もありません。

関電を解約する際は手続きはいらないので、契約したい電力を申し込むだけで大丈夫です。

ただし、引っ越しで解約する場合は電気を停止する必要があるので、供給停止の連絡をしましょう。

2.マンションやアパートなど賃貸物件でも申し込みできる?

アパートやマンションなどの賃貸物件も契約できます。

ただし、管理会社やオーナーさんが建物全体で電力を契約している物件だと自由に新電力を契約できません。

3.料金が高騰するリスクはない?

『なっトクパック』は市場連動型のプランではく、固定料金なので料金が高騰することはありません。

※市場連動型とは、日本卸電力取引所(JEPX)の価格によって料金単価が変動するプランのことをいいます。

4..関電ガス単独の契約でもポイントはもらえる?

対象エリアであれば、関電ガス『なっトクプラン』のみの契約もでき、ポイントももらえます。(1,000円=5pt)

※大阪ガスおよび大津市企業局の都市ガスエリアが対象です。

5.関西電力と大阪ガス、一人暮らしがまとめるならどっちが安い?

関電の『なっトクパック』が大阪ガスでまとめるより安くなります。

以下の料金表で比較すると、一人暮らしには電気もガスも関電が安くなることが分かります。

使用量関西電力
なっトクでんき
大阪ガスの電気
ベースプランA-G
15kWhまで285.00円285.00円
~120kWh20.31円20.31円
~300kWh24.10円24.90円
~350kWh27.80円24.90円
350kWh~27.80円27.83円

電気料金は120kWhまで同じですが、121~300kWhまでは関電の『なっトクでんき』が安くなっています。

ガス関西電力
なっトクプラン
大阪ガス
一般料金
大阪ガス
GAS得もっと割
0m³~20m³基本料金758.90円759.00円1,527.77円
従量料金158.77円174.81円135.80円
~50m³基本料金1,262.33円1,364.81円1,534.90円
従量料金133.66円144.52円135.45円
セット割ガス代から
3%割引
なしガス代から
3%割引

大阪ガスの電気ガスのセット割が適用になる『GAS得もっと割料金』は、使用量が少ないと割高になります。

また、関電ガスの『なっトクプラン』は、大阪ガスの一般料金より安く割引もあります。

大阪ガスにはAmazonプライムなどの特典付きのプランもありますが、特典なしで安い電気を契約する方がお得になるので注意しましょう。

まとめ

一人暮らしで関西電力の『なっトクパック』で、電気ガスを契約するポイント・注意点について解説してきましたが、いかがでしたか?

運営元の安心感や信頼度も高く、料金や特典のお得さを踏まえてもおすすめできるプランです。

使用量が多い一人暮らしや電気を使う時間帯に偏りがあるようなケースだと、他の新電力の方がよりお得になるケースもあるものの、使用量少なめ~標準的な一人暮らしには電気ガス共に安くなります。

比較結果を見て1円でも安い電力が良いなと思った方は、『シン・エナジー』や『リミックスでんき』に関電ガスを組み合わせてみてはいかがでしょうか?

この記事で満足できる電力会社が見つかったら幸いです。ありがとうございました。